川崎大師周辺散策3(石観音堂~川崎大師駅)
からの続きです
「大師公園」を離れて、最初の交差点までやってきました。ここでGoogleマップを確認してみると「潮音殿石観音堂」までは一直線で行けそうです
「潮音殿石観音堂」は以前『大師道』を歩いた時から気になっていました。距離にして500m、徒歩6分とかなり近いこともあり、ガイドブックのコースから離れますが、寄り道して行ってみることにします
ひたすら直進していきます。途中の「ローソン100」でペットボトル飲料を購入(水分補給も完了)
途中、電柱に『川崎大師観光ガイド 石観音 ↑170m』を見つけました
旧東海道 川宿にある『川崎宿観光ガイド』と全く同じタイプですが、こういう細かい案内はとっても嬉しいですね(『同じタイプ』が気になる方は記事「旧東海道を歩く9(川崎~鶴見)」で確認してくださいね)
夜店と『観音通り商店会』と書かれた街灯が見えてきました。あともうちょっとです
と思ったら、道路を渡ったところ、夜店の手前が「潮音殿石観音堂」でした(時間にして5~6分ぐらい、Googleマップは正確です)
まずは本堂にお詣り(レンズ汚れている状態なので中央が曇っています・・・orz)
入口付近にあった『石観音堂の文化財』と書かれた説明を読んでみます(以下、写真と一緒に紹介)
説明板の手前にある『霊亀石盥盤』、『亨保十八年(一七三三)、霊亀の助けをうけて、地元の漁師たちが海中から引き上げたといわれる手水石』と書かれています
少し隠れてしまっていますが、説明板の隣にある『梅動独吟万句詠草塚』、説明によると『宝暦八年(一七五八)、郷土の俳人花鳥庵梅動が、早朝から夕刻にかけて句をつくりながら読みつづけ、その数を競った、「俳諧の矢数独吟」をした時の記念碑』だそうです(なんかすごいような気もするが、俳句を乱造しただけのような気もするのは気のせいでしょうか?)
最後は、これも少し下が隠れてしまっていますが、『六人一句碑』、説明によると『延享四年(一七四七)、俳人茗荷坊の門人六人が、石観音に奉納する句を詠んだ時の記念碑』だそうです
説明の最後には『これらの石造記念物は近世における民俗・文芸の地方資料としても貴重であります』と書かれています。個人的には今一つ貴重さがわからない・・・orz
なので検索してみました(^-^)→「川崎市教育委員会:石観音堂」
こちらで確認すると『霊亀石盥盤を奉納したら豊漁になった』や『俳人花鳥庵梅動が卯の上刻(午前5時)から申の下刻(午後5時)の間に1万句の俳諧を詠んだ』など、わかりやすく書かれています。もし説明板を作り直すなら、是非こちらの説明でお願いします>川崎市教育委員会様
参道の反対側にも『六地蔵』や『十万人講供養塔』『東京善盛講』と書かれた石碑などがたくさん置かれていました
気になっていた「潮音殿石観音堂」もお詣りでき、満足したので、ガイドブックのコースに戻りたいと思います
戻る途中、こんなめでたいお店も発見! 『恵比寿屋 観音支店』なんて(微笑)
コースを離れた地点まで戻ってきました。左に曲がります(コースのままなら、「大師公園」を出てまっすぐ歩きます)
まっすぐ進み、突き当たり「川中島小学校」のところで右に曲がります
校門のところに素敵な言葉が・・・。『おはようは えがおになれる まほうだよ』、微笑ましい(挨拶から始まる一日は、きっと素敵な良い日になります)
そのまま進むと木の茂った場所があります。たぶん、きっと、ここが
「神明神社」でした。2つの鳥居の下を通り、まずは拝殿にお詣りさせていただきました。すっきりとしていますが、かなり広い境内です
※ここで写真を撮っていて、ようやくデジカメのレンズの汚れに気がつきました
持っていたクリーナーで綺麗にして、カメラもバッチリ!
境内にもう1つあるお社がずっと気になっていました(『せきの神様』と書かれた幟も立っていて、こちらの方がにぎやか)。『さいの神(歳の神)』と書かれた説明には
延宝七年(西暦一六七九年)川中島村民によって立てられた赤子を抱いている子育て地蔵のお姿の「さいの神」と左側はその木地白衣観音といわれる。その「さいの神」はいつ頃からか かぜ・はやりかぜ・百日咳等の咳に希代にごりやくがあると里人の信仰をあつめ現在でも近在近郷は勿論、遠く東京・横浜方面より参詣する人があとをたたない。
古いしきたりによれば ごりやくを受けたい人は堂前の麻をお借りして咽喉(のど)に巻きごりやくを受けてなおると新しい麻や絵馬を奉納してきた。「さいの神」(道祖神)はもともと地境辻の神で悪疫悪霊が村内に入るのを防ぐ神さまだったようだ いつかこれが咳の神と信仰を集めるようになったものと思われる
このことは全国各地に例がない訳ではない 子育て地蔵のお姿の「さいの神」は珍しい
と書かれていました。咽喉の病にご利益がある神さまです。『道祖神は悪疫や悪霊を遮る神様』で道に置かれているのですね。初めて知りました
まだまだお地蔵様と道祖神の違いがよくわかっていません(ここは二つが合わさった形ということなんでしょうね・・・、解釈はあっているかな?)
お社の中を覗いたのですが、はっきりとは見えませんでした(残念)
「神明神社」を出て、ガイドブックのコースに従い、まっすぐ進みます。途中居酒屋さんの前で可愛いタヌキの置物を発見。目のところが剥げていて、ちょっと可哀想
「芝信用金庫」前にずらっと並んだダルマに「肉 松坂屋」さんの隣にある小さな神社?(私有地で立入禁止でした)など、ご利益のありそうな場所が続きます
このまま直進すると「川崎大師駅」なのですが、ガイドブックに従い、「八ツ目やまつもと」さんのところで左に曲がります
そのまま、まっすぐ進むと「若宮八幡宮」の鳥居が見えてきます
こちらの手水舎もセンサー付き自動水栓でした(最近多いですね、節水で素晴らしい)
最初に「若宮八幡宮」の拝殿にお詣り。両側にびっくりするほどの酒樽が積み上げられています
たくさんの絵馬がかけられている場所を通って「金山神社」へ
少し変わった形の金床が置かれています(この時点ではまだ気がついていません^^;)。上には「護猿」が描かれています(通常の三猿(みざる、きかざる、いわざる)の他に、前を隠した猿とおしりを隠した猿です)
「金山神社」の社殿の横には、えっ! こんな形の金床が・・・。あまりに前方からはモロだったので、後ろからの写真を掲載します(こっちから見れば、キノコ、キノコです)
扉は閉じていましたが、「金山神社」にお詣り(幟にもキノコが描かれていますね、そういうことにしましょう(笑))
改めてガイドブックを見ると「金山神社」は『鍛冶屋と性の神』と書かれています。帰宅してから検索してWikipediaも見てみました。「金山神社 (川崎市) - Wikipedia」には、『この記事には独自研究が含まれているおそれがあります』と但し書きがありますが、いろいろと勉強になりました
毎年4月の第1日曜日に行われている「かなまら祭り」(←名前がモロですね)があるそうで、外国人観光客もたくさん訪れるそうです(来年は行ってみようかな)
YouTubeを「かなまら祭り」で検索すると動画をアップされている方もいるので、興味のある方はご覧ください(リンクを貼るのは控えさせて頂きます)
大きな杯が載っているは『大師河原酒合戦三百五十年記念碑』、『慶安二年(一六四九)大蛇丸底深のもとに地黄坊樽次が酒豪をひきつれて大師河原に乗り込み三日三晩酒飲みの強さを競ったという史実にのった豪快で勇壮な酒合戦の物語』に基づいて建てられたようです。『十月第三日曜日には水鳥の祭が行われる』とも書かれています(こちらも機会があれば見てみたいです)
境内には『大鷲神社』や稲荷神社もあり、こちらもお詣りさせていただきました
ガイドブックによると『若宮八幡宮郷土資料館』があると書かれていたので、せっかくなので見学させていただこうと受付に行くと、どなたもいません。そこで扉を開けてみようと思ったら鍵がかかっています
受付に戻り、大きな声で呼びかけると受付の方が出てきてくれて、中に入ることができました。資料室への階段前には掃除道具などが置かれており、あまり人が来ることがない感じ。『撮影禁止』との念を押され、2Fに上がります
『若宮八幡宮郷土資料館』、小さい部屋の中には(記憶をたどるので正確でないかもしれませんが)昔の農機具や祭事の展示がされていて、普通の郷土資料館でした
でも奥に行ってみると『金山神社 資料室』と書かれたドアがあり『十八歳未満入室禁止』と但し書きがあります
おそるおそる?中に入って見ると、そこは小さな秘宝館でした
「金山神社」らしく男性をかたどったモノが置かれていたり、四八手の小さな男女の人形(48もなかったと思う)があったり、かなり吃驚(ドアの前には『つかもとコレクション』と書かれた説明がありました。扉に鍵をかけており、撮影禁止の理由がなんとなく理解できました)
まったく知らないで入室したので、ちょっと恥ずかしい気分が残ったまま、受付の方に御礼をいって退室しました(「若宮八幡宮・金山神社」は「川崎大師駅」からすぐなので、一度見てみたいなど興味のある方は「川崎大師」様へのお詣りの際にでもお立ち寄りください)
「若宮八幡宮・金山神社」を出て、少し歩いたら、もうゴールの「川崎大師駅」が見えます
前回(7/3)も見ているので詳細は省略しますが、ガイドブックに載っている『京浜急行発祥の地』の碑も撮影
ジャスト12時になったところで、「川崎大師駅」でゴール!
iPhoneヘルスケアアプリによると、「潮音殿石観音堂」をお詣りしたのもあわせて、7986歩 5.85Kmでした(拝観などの時間が長かったせいか思ったよりも歩いた距離は少ないです)
目的の『八角五重塔』だけでなく、『瀋秀園』『石観音堂』『若宮八幡宮・金山神社』と新しい発見の多い、楽しい散策となりました(特に『金山神社資料室』には吃驚しました)
かなり暑くなってきており、お腹も空いているのですが、歩き足りない感じがするので、『大師道』を通って「川崎駅」まで戻ってからランチにすることにしました。それに電車の中から見た「川崎河港水門」も気になっているので確認していきます
なので、次の記事「閑歩:帰り道、「川崎河港水門」を見に行ってきました」に続きます(多分、明日投稿します)
あともう少しお付き合いください
今夏の想い出なので、本記事も 今週のお題特別編「はてなブログ フォトコンテスト 2016夏」にエントリーさせていただきました
※御礼
いつも訪問ありがとうございます
はてなスターやコメントなどものすごく励みになっております
これからもよろしくお願いします
ブックマークでいただいたコメントへの返信も通常のコメント欄で
させていただくかもしれません(全部はできないと思うのですが・・・)