駅からハイキング:上野の歴史を「見る」2(国立西洋美術館~芸術の散歩道)
からの続きです(今日は頑張ってます(^^)/)
寄り道でマップのコースから離れてしまいましたが、軌道修正、もどってきました
前方に「正岡子規記念球場」が見えてきました
球場に沿って進むと記念碑が建っています。説明には
子規は、明治時代のはじめに日本に紹介されて間もない野球(ベースボール)を愛好し、明治19年頃から同23年頃にかけて上野公園内で野球を楽しんでいた。
子規の随筆『筆まかせ』には、明治23年3月21日午後に上野公園博物館横空地で試合を行ったことが記されており、子規はこのとき捕手であったことがわかる。子規の雅号のひとつに、幼名の升にちなみ「野球(の・ぼーる)」という号がある。子規は野球を俳句や短歌、また随筆、小説に描いてその普及に貢献した。ベースボールを「弄球」と訳したほか「打者」「走者」「直球」などの訳語は現在も使われている。これらの功績から平成14年に野球殿堂入りをした。
子規が明治27年から同35年に亡くなるまで住んでいた住居は、戦後再建され「子規庵」(台東区根岸2-5-11)の名で公開されている。
と書かれています。ベースボールに魅了されていた正岡子規を初めて知りました。こんなに日本でもメジャーなスポーツで、今も訳語が使われているのは、すごいです(しかも功績で死後100年経って野球殿堂入り)
振り返ると目の前は、朝から何故か気になる「東京文化会館」(壁面が格好いいですね)
足下には桜をデザインしたマンホールを発見。『高圧』『低圧』『弱電』の3種類を見かけました。公園内でしか見かけなかったので「上野恩賜公園」のみで使用されているみたいです
公園内を横断している大きな通りを右に曲がって、「国立西洋美術館」の入口に向かいます。やっぱり気になる「東京文化会館」(写真下段)をもう1枚撮影
「国立西洋美術館」にやってきました。マップの説明によると『今夏、世界7カ国17点の「ル・コルビュジエの建築作品」の一つとして、世界遺産に登録された。昭和34年に設立され、本館の設計がル・コルビュジエ、新館は前川國男によるもの』と書かれています。目の前に見えるのが本館です。前川國男氏と言えば「江戸東京たてもの園」を思い出してしまいました(記事「閑歩:「江戸東京たてもの園」に行ってきました1」参照)
国立西洋美術館のホームページ内「美術館の建物|国立西洋美術館」には、「建築探検マップ」PDF版が掲載されているので、見てから来館すると楽しめそうです(常設展示室でも配布されているように書かれていました)
屋外にあるオーギュスト・ロダン作『地獄の門』と『アダム』(右)『エヴァ』(左)
オーギュスト・ロダン作『考える人(拡大作)』、有名すぎます。でも『拡大作』って何なのかな?
「国立西洋美術館」はウォーキングの後で戻ってきてから、ゆっくり鑑賞しようと思い、先を急ぎます(結局、戻ってきた頃には疲れ切っていたので、また今度にしようになってしまったのですが^^;)
「国立西洋美術館」横の出口(入ったところから左奥、『考える人』の近く)から出ると、目の前に看板が立っています
看板には
多摩産木材を活用した園路舗装
公園づくりで多摩の森林を守ろう!
東京都では、荒廃がすすむ多摩の森林の活性化保全、地球温暖化防止のため、間伐材を含む多摩木材を活用しています。
東京都では、これまでにも、道路のガードフェンスや、都立公園の「思い出ベンチ」など多岐にわたり活用しています。
木材を使用した舗装は、その特性からいずれは腐り、取り替えが必要となりますが、そのことにより間伐材の消費が促進され多摩の森を守ることにつながります。
木製舗装は、自然にも足にも優しく、公園を利用するみなさんに温もりある空間を提供できると考えています
と書かれています。趣旨は理解したのですが、公園の利用だけでは消費に限界があるような気がします(もっと抜本的な消費拡大が必要な印象)。知らなかったのですが、多摩の森林の荒廃は深刻な問題なのでしょうか?(そういえば、関係ないですが、10月からの『駅からハイキング』に「【学生駅ハイ】見て、触れて、感じて。多摩産材と五日市!!」があったのを思い出しました)
多摩産木材による舗装道路、雰囲気は良いのですが、あまり気づかれていないような感じはします(そもそも道を見ている人は少ないし・・・)
マップのコースから外れてしまったので、さきほど「国立西洋美術館」に向かう時に曲がった十字路(大きな通り)のところまで戻ってきました。ふと横を見ると並んだ看板?が手をつないで仲良く立っているので、撮影させていただきました^^
マップに従い、公園中央部へ進みます(「上野動物園」表門の方向)。付近にあった『上野恩賜公園案内図』を見て確認すると、現在地がこすれて欠けています。きっと、ここで案内図を指で指しながら確認する人が多いようですね(笑)
この現代アートのオブジェのような建物は「動物園前交番」でした^^;
やっぱり、この辺りはアートの聖地なんでしょうか? いろんなデザインの交番を見ますが、どこが企画しているのかな?
マップに従って、「STARBUCKS COFFEE」の方を目指します。この方向表示、あまりに指し示しているものが多く、反って迷子になりそう
「STARBUCKS COFFEE」の看板、お馴染みのマークですが、大きいので目立ちます
「STARBUCKS COFFEE」の前を通り過ぎたところ、写真を撮りながら歩いていたら、この黄色の電線カバーにつまづいてしまいました(ちゃんと『段差にご注意ください』と書かれているので、注意書きに従いましょう)
午後になって、もう一度ここに戻ってきたのですが、この辺りで左に入ると(もうすこし先?白いテントの終わる辺りかも、記憶が曖昧ですいません)
『ボードワン博士像』が建っています。誰、この人?と思って読んでみると
オランダ一等軍医ボードワン博士は医学講師として一八六二年から一八七一年まで滞日した。かつてこの地は、東叡山寛永寺の境内であり、上野の戦争で荒廃したのを機に大学附属病院の建設計画が進められていたが、博士はすぐれた自然が失われるのを惜しんで政府に公園づくりを提言し、ここに一八七三年日本初めての公園が誕生するに至った。上野恩賜公園開園百年を記念し博士の偉大な功績を顕彰する
とあります。ボードワン博士のおかげで、今ここに「上野恩賜公園」はあるのです。めっちゃ重要な上野の歴史じゃないですか!(なぜか貰ったマップにはマークすら記載されていません。ここは外しちゃダメでしょ>JR東日本さん)
『大噴水(噴水池)』のところまでやってきましたが、水が出ていません(夏の節水かなと思っていたんですが、午後戻ってきたら、大量の水を噴き上げていたので、時間で動くのか、たまたま整備中だったのか、水が出ていないだけでした)。目の前に見えるのは「国立博物館」です
ずっと横を歩いてきたイベント会場は『Road to Tokyo 2020』でリオ2016オリンピック、リオ2016パラリンピックのライブ放映会場でした(~9/19)。競技体験エリアもあるようなので、時間のある方は寄ってみてもよいかもしれません
コース横にはこんな案内地図も置かれています(いろんな場所でみました)。「上野恩賜公園」内を廻るウォーキングコースの道標です
マップに従い、公園出口を目指して歩いて行きます
上の写真で赤い建物は『震災対策用応急給水施設』でした。『1500立法メートルの新鮮な飲料水が用意されている』そうです(憶測ですが、新鮮さを保つため、噴水と連動しているような気がします。川崎の「大師公園」も給水施設だから、水が流れていたと考えると合点がいきます→記事「川崎大師周辺散策2(川崎大師[八角五重塔]~大師公園)」)
先に進むと『文晁碑』と書かれた石碑があります。横に碑文があったようなのですが剥ぎ取られています。帰宅してから検索したところ、『 谷文晁碑』であるとわかりましたが、それ以上の情報は得られませんでした(謎です)
さらに進むと道端に『芸術の散歩道』、『ここには、東京芸術大学の学生による卒業、修了作品の一部を展示しています』と書かれています。見つけたのは3作品
『うその肉』(2016)
溝にたくさんの蟻がいたようで、遊びにきていた園児がなかなか離れてくれませんでした(写真撮るまでに少し時間がかかりました^^;)
なんとなくですが「川崎河港水門」の頭頂部にあるオブジェと似ているようにみえます(→記事「閑歩:帰り道、「川崎河港水門」を見に行ってきました」)
『海のゆりかご』(2016)、波の音が聞こえてきそうです
『流されるままに』(2016)、浮き出る人物が恐い感じです(スターウォーズのハンソロみたいです)
毎年入れ替えているのかもしれませんが、すべて2016年の作品。ここから新しい美術の歴史が始まったりするのかもしれません(これも上野の歴史の一部ですよね)
「芸術の散歩道」の終わりには、日本最古の洋式音楽ホール「旧東京音楽学校奏楽堂」がありましたが、建物保全で平成25年4月1日から休館中
によると、平成30年度までかかるようです。まだまだ先ですが、いつか観に来たいと思います(ホームページなどを見ると工事見学会なども行われているようですね)
公園の出口、「黒田記念館」が見えてきました
出口にはこんなオブジェもありました(これと同じようなオブジェをどこかで見た記憶があるのですが、思い出せません。デジャヴなのでしょうか?)
マップによると残り約3.5Km=現在までに歩いた距離は約1.5kmと先行き不安な進捗です・・・^^;
記事も少し長くなってしまったので、一旦終わります
次の記事
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