「ほの国」豊橋・豊川は魅どころいっぱい2(二川宿2[旅籠屋 清明屋・商家 駒屋])
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前の記事「「ほの国」豊橋・豊川は魅どころいっぱい1(二川宿1[本陣資料館])」
から続いています
※タイトルの『魅どころいっぱい』は『不思議な魅力がある』という意味で『魅』を採用しています
『東三河いいじゃん!豊橋・豊川モニターツアー』で二川宿に来ています。急ぎ足ですが、本陣を一通り廻ったので、次は「旅籠屋 清明屋」へ
前の記事と同じく、『本陣資料館ワークシート』を貼っておきます
前の記事で書いた狭い通路を通って、「旅籠屋 清明屋」に向かいます。ツアーで行くとこんな感じになってしまいます^^;
ほぼ一人分のスペースなので、和田氏が引き続き説明してくださっていると、皆立ち止まり、渋滞発生です! だから説明しているものを見ることができません(苦笑)
説明してくださっていたのは、『旅籠には廊下がありません』ということ。ずっと奥まで畳が続いています。なお畳があるのは高級旅籠だそうです(清明屋は大名が本陣宿泊時に家老などの上級武士の宿泊所になっていたそうです)
ホームページからダウンロードできる『旅籠屋「清明屋」』の資料によると、手前から台所(食事の準備や配膳した場所)、繋ぎの間(一般客の宿泊に利用)で一段高くなっているのが奥座敷(家老などの上客の宿泊に利用)だそうです(資料のダウンロードはこちらから→「ダウンロード|二川宿本陣資料館」 No.8の資料)
旅籠の入口はこんな感じです(説明時はツアーでご一緒した皆様でいっぱいだったので、後ほど「商家 駒屋」へ向かう途中に撮影しました)
壁にかかっている板が『定宿の証』だそうです
インターネット検索してみたところ、国土交通省関東地方整備局ホームページにある「東海道への誘い」の中に説明を発見しました(ページはこちら→「旅籠1」)。引用させていただくと
定宿・定休所と講中
江戸時代も後期ごろになると、商人たちなどを対象とした「定宿」(じょうやど)や「定休所」といった看板を掲げた施設が街道に見られるようになった。「東講」(あずまこう)や「浪速講」(なにわこう)などといった、組織的な指定施設化である。
旅行で大切なのは、良い宿を選択するか否かであり、講中に加われば講中の鑑札を渡し、道中の宿所にも同じ目印札を掛けさせてあるので、その宿に泊まれば、万事安心である。
今日的にいえば、会員制による指定旅宿制度ともいうべきものであろうが、このような「定宿」や「定休所」は、五街道をはじめ全国に及んでいた。
ということで、会員制の宿泊施設制度でした(*゚Д゚) (説明を聞いた時は『定宿』ではなく『上宿』だと思っていました^^;)
入口の板の間は『ミセの間』という名称で、帳場に荷物置き場とあるのでフロント兼クロークだったようです
暖簾には五芒星が書かれています
暖簾をくぐって、天井方向を見たら、五芒星が並んでいます(本当に安倍晴明と関係ないのでしょうか?)
お風呂(五右衛門風呂)です。間取りを見ると戸とかなく、オープンな場所のように感じます
台所はやっぱり白かったです
井戸に、
土蔵の扉。雰囲気はありますが、白くて綺麗で新しい感じがしました
先ほど本陣の『上段の間』から見えていた梅の木は、旅籠屋の庭でした。間取り図で見ると宿泊客から見えるところにはなく、裏座敷(隠居部屋)から見る庭のようでした
「本陣」「旅籠屋 清明屋」を廻って、次は資料館へ(入口にあった航空写真の一部を撮影してしまいました。『二川宿本陣資料館』のすぐ上の道が旧東海道になります)
資料館の展示は写真撮影NGだったので写真はありません(ごめんなさい<(_ _)>)
お話の中で気になったことを個条書きにしてみます
・庶民はひな人形などを作れなかったため、土で作った『土びな』を飾っていた
・雛人形と一緒に『天神様』の人形を飾っているのでは、3月の節句に男の子のお祝いも行う風習があるため(男の子は天神様を飾る。ちなみに5月の節句も祝う)
・大名が使う籠は大名の位で棒の長さが決まっていた(籠の重さは100~150Kgだそうです(*゚Д゚))
・大名行列はものすごく管理された旅だった。日程が事前に決められていた。川の増水などで乱れると、それをコーディネートする役割の人もいた(ちゃんと日程調整の連絡が入ったようです)
・ご飯などが足りなくなると近隣から、炊いたご飯を借りていた(お返しもお米ではなく、炊いたご飯を返していた)
・二川宿で大名が宿泊している様子がわかるのは宿帳が残っているから
最後の『宿帳』ですが、複製が展示されていましたが写真撮影NGでした。でも、どんなものかは、さきほどの資料のダウンロードページ「ダウンロード|二川宿本陣資料館」から、No.6の資料「福岡黒田家の宿泊」2ページ目で見ることができます)
このワークシートを読むと、大名を泊めるというのは本当に大変だったみたいです
「二川宿本陣資料館」を後にして、旧東海道を移動して「商家 駒屋」を目指します
資料館の向かい側にあった「西駒屋」の国登録有形文化財のようでした
玄関付近にあった看板が素敵でした
普通の住居の玄関前に置かれている陶器の灯籠にも『二川宿』の文字が入っています(やっぱり町を挙げて盛り上げている感が強いです)
通りの途中に『脇本陣』跡の説明が掲げられていました。本陣と旅籠を見てしまうと脇本陣がどんな感じだったのか見てみたくなりますね(そういえば問屋場はどこにあったんだろう?)
それほど歩かずに「商家 駒屋」へ到着!
komaya.futagawa.org施設の情報などは上のホームページを見ていただけるとわかります
入ってすぐの場所が『主屋』で、雰囲気からすると帳場が再現されているようです
ここでも天井付近を眺めてみます。古い木で組んであるので雰囲気がよいです。本陣と似ています
台所、真っ白ですし、お釜も輝いています
井戸は桶で組むタイプではなかったです(この形になったのは何時代からなのでしょうか?)
外に出たので屋根の付近を眺めてみました(普通の木造建築のような感じがします)
和田氏が説明してくださったのは、この土蔵の下見板の部分。小さな金具で留めてありますが、『火災などの場合、延焼を防ぐため、この金具を外すと板が全部外れるようになっている』とのことです。密集している宿場町としての生活の知恵という感じがします
『南土蔵』、すっかり中に入るのを忘れてしまったのですが、何か展示してあるようでした(ごめんなさい<(_ _)>)
『南土蔵』は『間口が3間余であった頃の敷地に合わせているので、扉が南向き』となっているそうです
『中土蔵』です。中は駄菓子・雑貨「ふたこまや」になっています
『中土蔵』は『すでに敷地幅が6間余あったので、品物を出し入れしやすいように出入り口を東側に設けた』と考えられているそうです
『中土蔵』の上にあった窓が気になってしまいました。綺麗に塗られた外壁に緑青のようなものが垂れてしまっています(やはり古い建物の維持は難しいようです)
奥に進むと蔵カフェ「こまや」になっている『北土蔵』と広場。時間もなく入店はしませんでした^^;
「駒屋」の全体像を『北土蔵』前ぐらいから眺めるとこのような雰囲気です
横にある出口から、ちょっと外に出てみます
「駒屋」の隣にある瀬古道です。北の方を向いていますが、かなり先まで続いています
インターネット検索したところ、二川宿の南北に通る古道のようです
「駒屋」の入口側にも真っ直ぐ続いています
「駒屋」の入口から見るとこんな感じです(車止めがあります)
駄菓子・雑貨「ふたこまや」に入ると『今日はレモンかしわ餅があります』と言われたので買ってしまいました^^;(バスガイドさんに聞いたら、何かイベントがある時にしか売っていない、少しレアなものらしいです)
『本陣・旅籠屋・商家の三施設が揃う全国で唯一の宿場町の新しい地域名物として考案された』と書かれています
夜ホテルで寝る前に食べたのですが、『無農薬レモンの皮をそのまま生かした餡』は黄色でした。ほんのりのしたレモン味で美味しかったです(もう少しレモンが強くてもいいと思います)
そろそろ時間となったので「駒屋」を出て、バスに戻ります
「駒屋」の向かい側で消火栓のフタを発見。消火栓だけど『手筒花火に打ち上げ花火』です(豊橋で見かけた消火栓のフタはこのタイプが多かったです)
行きに素敵だなと思った『本陣小路』を撮影してみました。真っ直ぐに伸びた石畳の路が続いています。美しい^^
駐車場に戻ってくると、雲が黒くなり始めています。豊橋は晴れの予報でしたが、ちょっと先行き不安な天候・・・
ランチに向けて出発するバスの中では事務局の方が名物『本陣コロッケ』を配ってくださいました。コロッケは温かいうちにということで早速いただきます^^
少し深みのある塩味がしたので醤油味なのかなと思ったら、味噌味のようです。インターネットで調べたら「本陣資料館」のすぐ近くにある「山崎精肉店」で売っているようです。とっても美味しかった^^
さようなら、二川宿
いつかたどり着く、その日まで
(現在のペースで旧東海道を歩いていると本当にいつになるんだろう・・・)
さて旅行を終え、帰宅してブログを書くために整理していたら、「本陣資料館」には2F展示室がありました^^; 駐車場で見た写真のミニチュアもきっとそこにありそうでした。東海道を歩いて、いつたどり着くかわかりませんが、二川宿到着の際には、もう一度ゆっくり「本陣資料館」「旅籠屋 清明屋」「商家 駒屋」を見て廻りたいと思います
バスはこれからランチの『豊橋カレーうどん』を食べるために移動するのですが、既にお気づきの方もいると思います
『旧い建物なのになぜ部屋の写真がないんだ』とか『写真のところどころに写っているものは何でしょう?』などなど
なので少し時間を遡り、再び「本陣」と「駒屋」へ
次の記事
に続きます
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