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路上観察師による撮影した写真で振り返るウォーキング録です。歩いた気分になってもらえた嬉しいです

「ほの国」豊橋・豊川は魅どころいっぱい8(吉田神社 手筒花火実演)

本日もブログ訪問ありがとうございます!

前の記事「「ほの国」豊橋・豊川は魅どころいっぱい7(豊橋市役所・公会堂・ハリストス正教会)」

から続いています

※タイトルの『魅どころいっぱい』は『不思議な魅力がある』という意味で『魅』を採用しています

豊橋ハリストス正教会」の前からバスに乗り、1日目の最後の目的地である「吉田神社」へ向かっています。すでに周囲はかなり暗くなってきました

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バスで直接「吉田神社」の境内へ。ツアーの関係で近くまでいけなかったので、拝殿のかなり手前で小さく二礼二拍一礼してお詣り(帰宅してから調べたのですが、御祭神は『素戔嗚尊』のようです。素戔嗚尊に縁のある土地なのでしょうか、豊橋は?)


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社務所(Googleマップだと「吉田会館」となってます)の中へ。通された会議室には3本の手筒花火が並べられています。法被を着て並んでいるのが、実演をしてくださる『豊橋祇園祭奉賛会』の皆様です(写真の右上に小さく写っている方が『豊橋カレーうどん』の仕掛け人、鈴木恵子氏です。今回の実演のコーディネートをしてくださったようです。ありがとうございます!)

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机の上には『豊橋祇園祭』のパンプレットが置かれていました(写真の迫力が半端ないです)

 

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豊橋祇園祭奉賛会』の酒井副会長から『手筒花火と豊橋祇園祭』についての説明がありました。私が理解した内容を箇条書きにしてみます(違っていたらごめんなさい)

豊橋市内では何十箇所で手筒花火が行われる
・ここ吉田神社で行われる祇園祭りが手筒花火発祥となっている
 永禄元年(1558)に今川義元の領地だった時に始まる
吉田神社は昔は城内にあった
・鬼祭は無病息災を願う、祇園祭りは街の安泰、街の皆様の健康を願う
 火を使って厄をはらう
一家の大黒柱が火の粉をあびて厄をはらう
打ち上げ花火は天空の魔物を退散させる
・昔 吉田城は火薬作りの場所だった
・手筒花火は元々は合戦の合図に使われた
 (ひっくり返すとロケットのように打ち上がる。山の上から打ち上げ
  →逆にしたのが手筒花火)

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酒井氏が手に持っているのは打ち上げ花火。下の白い部分が推進剤でここに火を付けて打ち上げると上下反転して空に上っていくそうです。打ち上がる途中で、綺麗な色が散っていくのは写真で上の方についている小さな花火で導線の長さを変えて、いつ火がつくようにするか調整しているそうです(*゚Д゚)


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続いて、手筒花火の制作についての説明(上の写真は頂いたパンフレットから引用させていただきました)

・使用するのは孟宗竹(原産は中国)
・3年以上、まっすぐに育った竹を選んで切り出す
・節の部分を綺麗に取り去って、完全になめらかにする(引っかかる部分は残さない)
・オシリから火薬を詰めていく(1回分 黒色火薬800g)
火薬に鉄粉が入っていて、これが火の粉になり、厄をはらう
最初に弱い火薬→中→強い火薬となる
最後に「ハネ」と呼ばれる爆発する火薬を和紙でくるんで詰める
・手筒花火ができるのは18歳から
・講習を受けて資格を取ることが必要(火薬取締法)

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『かがみ』と呼ばれる木製(檜)の噴射口です(これを取り付ける部分だけ節を少し残すそうです)。切り出した竹にぴったり合わせるため、一つずつ手作りするそうです

この穴が次第に燃えて広がり、火柱が太くなっていくそうです(ものすごく設計された構造です)

この後実際に使用済みの手筒を持たせていただきました。意外に重いです(火が噴出しているときはさらに重いのでしょうね)

「ハネ」で足をやられないように右足をしっかり前に出して、火の出口は肩のところで固定。火が出ている約30秒間 熱くても我慢だそうです

最後に酒井氏から『伝統を絶やさず、子供や孫に伝えていきたい』とのお話がありました

豊橋祇園祭り』は7月の第三金曜土曜に行われ、金曜日に大小350本の手筒花火が奉納されるそうです(ちなみに豊橋市内全体では年間約6000本の手筒花火が行われるとのこと)

東京地区では靖国神社に手筒花火の奉納に行ったことがあり、平成31年にも150本奉納することが決まっているそうです(見に行きたいような気がしますが、忘れてしまいそうです^^;)

外もかなり暗くなってきて、手筒花火の実演に相応しい暗さになってきたので、会議室を出て外に移動します

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拝殿のところは灯りが点いていましたが、周囲はかなり暗いです

なお2月に手筒花火を実演するのは初めて(酒井氏にとっても人生初)だそうです(本モニターツアーのために特別に実演してくれることになっています)

2本の手筒花火を用意してくださったとのことで、1本ずつ実演してくださいました

まず1本目

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地面に置いた状態で点火役の人が火を付けます。点火役の人がOKを出すと持ち上げるそうです(点火役はベテランの人が行い、状態を見極めているとのこと)

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ものすごい火柱です。1本でこの迫力(*゚Д゚)

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最後の「ハネ」の瞬間、ものすごい大きな音がして、最後の火花が飛び散ります

続いて二本目、一本目でかなり火柱が高かったので、少しズームアウトして撮影しています

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思った以上の高さまで火柱が上がってます(*゚Д゚)

全員で20名のモニターツアーのための手筒花火、もったいないくらい本当に楽しませていただきました(圧倒させていただきました)

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花火が終わった後の状態ですが、まだ地面に火が残っていました

実演の後、手筒花火が行われるお祭りの紹介がありました

毎年7月第三金曜土曜に行われる『豊橋祇園祭り』については

www.toyohashigion.org上記『豊橋祇園祭奉賛会』ホームページに情報があります(記事を書いている時点では今年の情報はありませんでした)

そして、もう一つ『炎の祭典』は9月上旬。豊橋商工会議所ホームページ「第22回炎の祭典[豊橋商工会議所]」に2017年は9月9日開催と情報がアップされていました(チケットは発売は8月からのようです)

お話では『炎の祭典』では最大23本同時に手筒花火が上がるそうです(1本でこの迫力なのに23本も並んだら壮観に違いありません)(*゚Д゚)

もう一つ、10月に行われる『羽田祭』でも、

www.honokuni.or.jp土曜日に400本、日曜日に400本、2日合わせて800本の手筒花火が奉納されるそうです

実演してくださった皆さんにお礼をしてバスに戻ります

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境内参道にある『手筒花火発祥之地』の石碑です。さすがに暗すぎて文字がはっきりわかるほどきれいには撮影できませんでした

1日目の行程を全て終え、バスは宿泊する「ロワジールホテル豊橋」へ(本当に盛りだくさんの1日でした)

1日の終わりは小休止ということで、次の記事

に続きます

【オマケ】
宿泊先の「ロワジールホテル豊橋」でこんなポスターを見つけました

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読んでみると

間近で、その熱気まで体験できます。時には火の粉が降りかかることも。
初めてお越しの際はご注意ください。本当に熱いのは、私たちだけで充分です。
わたしたち、東三河は観光客慣れしていません。
だから、他の場所では体験できない、思い出が残ると思うのです

と、ほんわかしてしまう優しいメッセージが書かれていましたよ^^
(本当に他では体験できない思い出ができてます)

※御礼
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