歩物語:横浜三塔に願いを3
本日もブログ訪問ありがとうございます!
再び物語風にブログを綴ってみる歩物語に挑戦しています(まだまだ試行中です)
前の記事「歩物語:横浜三塔に願いを2」
から続いています
写真は本物(コース通りに歩けます)、文章はほぼノンフィクションです(たまにフィクションあり)。【】で表される部分は未来の私からのツッコミです^^
今回は駅からハイキング「願いを込めて歩こう!横浜三塔物語!」を題材に記事にしています。だから副題は『ハートを間違えないで』です^^;
最初のビューポイントに到達して、先を急ごうとしますが・・・
では本編開始です
☆ ★ ☆ ★ ☆
さっきから気になっていたのだが、駅からハイキングのマップを持って歩いている人がこのビューポイントまで来ることがなく、緑地と休憩所の間を抜けて通り過ぎていってしまう。せっかく、このコースを歩いている意味がないので、一人の男性に声をかけて訊いてみることにした。
なぜコース通りに歩かないのか訊いてみると
「横浜三塔って何なんですか?」
と意外な返答があった。それも知らずに参加していたのか・・・。
男性を連れてビーポイントに戻る。
「右側に見える塔のような建物が横浜税関=クイーン、左に見える茶色の屋根の建物が神奈川県庁=キング、真ん中の鉄塔の横にある塔が横浜市開港記念会館=ジャックです」
「おおっ」
「今回の駅からハイキングはこの横浜三塔が同時に見えるポイントを3ヶ所廻ります。3ヶ所とも地面にマークがあるので探してみてくださいね」
と説明してしまった。理解できたのか男性は写真を撮り始めている。
「では、お先に」
挨拶をして先を急ぐと、こちらに向かって歩いてくる参加者の女性が一人。
「見逃しちゃったみたいなので・・・」
「あそこにありますよ」
と声をかけてすれ違う。
『やっぱり受付で説明しないとわかっていない人多いよ、JR東日本さん』
マップの通りに道を進み、新港橋を渡る。時刻は11時半少し前、お腹も空いてきたので少し急ぎ足になっている。
【そんな急いでもランチできるのは、もっと後だぞ! お腹空くぞ、セーブして歩け!】
開港の道・山下臨港線プロムナードの入口を守る二体のゾウさん。
『目の形が違うんだ、可愛い』
でもいろいろと落書きされて、ちょっと可哀想だ。
プロムナードを上っていくと、先ほどから見えていたクイーンに加えて、キングも見えるようになってきた。
『やっぱりジャックは見えないな』
横浜三塔が同時に見えるという条件を満たすのは、なかなか難しい。
下の広場のところにも青い柵で囲っている場所がある。
『ここもよこはまフェアの会場なのだろうか?』
かなり広範囲に会場設営をしているようだ。なにがあるんだろう。
天気も良く、風もないので寒さも感じない。もう少しこのまま歩いて行きたかったが、この階段で下に降りる。左に曲がり、大さん橋国際ターミナルを目指す。
少し歩いて行くと「神奈川台場と象の鼻」と書かれた説明板を見つける。
『象の鼻はすぐ近くだが、神奈川台場はここじゃないだろう?』
と思い、読んで見たが、やっぱり神奈川台場はこの辺りじゃない。
『象の鼻って波除けとして機能させるために湾曲させたのか』
機能性重視のデザインだったことを知って、かなり驚いた。
『台場=砲台→戦争を連想してしまっていたが、礼砲や祝砲を交換するための友好の場所だったんだな』
説明板を読んで見ると面白い発見が多い。戦いの武器も使い方次第で平和を維持するためのものになる。当たり前のことに感動してしまう。
大さん橋国際ターミナルに入るところで、イラストで描かれた注意書きを見つける。
『全面禁煙はわかるのだが、水かけちゃいますか』
なんともユーモラス、思わず微笑んでしまう。
大さん橋国際ターミナルの屋上広場「くじらのせなか」に入ってすぐの場所にある見晴らし台が見える。
『前回はここから横浜三塔を眺めたな。ここからの写真は前回撮ったから今日は必要ないかな』
【ここからの方が眺めがいいんだよ! だから、ここからも写真撮っておけよ!】
くじらのせなかへゆっくりと上がっていく。さっきまで歩いていた赤レンガパークの方を見てみる。
『ビューポイントはあの先端なんだよね』
直線距離だとかなり近いが、歩いてくると20分ぐらいかかっている。
くじらのせなかと呼ばれるだけあって、かなり広い。平日だと人も少ないし、今日は豪華客船も停泊していないので、ものすごく開放感がある。
マップに従って、さらに上の方に進む。
先端部分に望遠鏡がある。二つある望遠鏡の一つを熱心に覗いている男性がいる。何が見えるのか気になって、もう一つの望遠鏡を覗き込む。
『えっ?! スカイツリーが見える!』
肉眼だと全く見えないが、望遠鏡の中にはスカイツリーの先端が見えていた。横浜のこんな場所から見えるなんて感動だ。
「スカイツリー見えるでしょ。東京タワーも見えますよ」
と隣で望遠鏡を覗いてた男性が話しかけてくる。
「そうなんですか。でも次の人にも見て欲しいから望遠鏡はこのままにしておきます」
たくさんの人に見てもらいたい素敵な体験だ。
気分の高揚が収まらないまま、くじらのせなかにあるビューポイントへ。
やっぱりここからだと横浜三塔は少し遠い感じがする。くじらのせなかのほとんどの場所から見えるのに・・・。
『伝説としては、この場所にしたかったんだろうな』
端や隅だとやっぱり伝説には相応しくない感じがする。それにしてももう少し近い場所がいいと思う。
やっぱり手を合わせて願いをかける。これでようやく2つ目だ。
せっかくなので下に見えるマークも撮影しておく。あとで気になって戻ってくることがないようにしたい、という、ゆとりのない性格ゆえだ。
【でも、今日はいろいろと戻ることになるんだけどね・・・】
先ほど人がいて通り過ぎたカメラのマークのところに行ってみる。
『こんな場所から富士山が見える!』
みなとみらいのビル群の隙間から見える富士山。横浜にこんな場所があったなんて、今まで知らなかった。
【聞いた話だとあそこに高層ビルが建つらしい。今のうちにしっかり眺めておくんだよ。それにマップに載っている赤灯台のことをすっかり忘れているぞ!】
いろんな場所から横浜三塔を眺めてみようと、くじらのせなかの真ん中に行ってみる。
中学生らしいグループが横浜の風景をバックに記念撮影してる。微笑ましい。
やっぱり真ん中からの方が横浜三塔がはっきり見える。絶対こっちの方がいいと思う。
【目の前に見えてる見晴らし台の方がさらに眺めがいいと思わないか】
東側を見ると船が停泊している。豪華客船と比較するとかなり小さいので今まで気づかなかった。
『ハートマークが見える』
下側がちょっと曲がったハートマークが最近多いような気がする。
【ロイヤルウイング、横浜クルーズの船だよ。このハートマークを見るは「願いを込めて歩こう!横浜三塔物語!」の伝説に加えてもいいかも】
少し見ていると汽笛を鳴らして出航していった。
【別料金でバイキングもあるランチクルーズだよ。そう言えばお腹空いてきただろう。でも食事はもう少し後だ】
くじらのせなかの真ん中から、ビューポイントの方を振り返ると、開いた部分から海が見える。何気ない風景だが、くじらの口の中を覗いているようで感動してしまう。
『素敵な風景だ』
せっかくなので、東側の端にある見晴らし台まで行ってみる。
『ここは通路の途中からジャックが隠れてしまうのか』
一番端に行くとジャックが見えなくなってしまう。仕方ないので通路の途中で撮影する。
【だから言ったろ、反対側の見晴らし台が近くて、ばっちり三塔見えるって】
くじらのせなかを後にして先に進む。大さん橋ふ頭ビルの前は律儀に歩道に従って、ビル前を通って歩くことにする。
犬も歩けば棒に当たる。人が歩くとビル前に置かれた巨大スクリューに遭遇?
説明には『螺旋杭』とある。大さん橋を大正時代支えていた杭だ。ちょっと小さい感じがするが、当時の建築技術としては最大限に大きなものだったのかもしれない。
12時を過ぎてかなりお腹が空いてきた。食事できそうな場所を探しながらマップに従い歩いて行く。
ふと見ると横浜税関監視部取締部門の看板にカスタム君が描かれている。
『カスタム君でフレンドリーに見せても、関わりたくない、かなり厳しい部署のような気がする』
はっきり言って、この部署の看板には不必要な気がする。
先ほどまで上を歩いていた開港の道・山下臨港線プロムナードの高架のところまでやってきた。
高架を下から見上げてみると、鎖で繋がれている。でもピンッと張られていないため、動かないようにしているわけではなさそうだ。謎だ。
『たまに見かける構造だけど、これってどういう意味があるんだろう』
鎖に気を取られてしまったが、高架下の壁には何か描かれている。
『明治43年頃の横浜港か』
『大さん橋は本当に海に大きな桟橋が突き出しているだけだったんだな』
『赤レンガ倉庫って、たくさん並んでいたんだ』
全体を眺めていると明治時代の横浜は本当に異国情緒あふれる場所だったと改めて感じる。
頭では感心しているのに、お腹からはグゥッと小さな音がする。本当にお腹が空いてきた。
(続く)
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本日も長い記事を読んでいただき、ありがとうございました
くじらのせなかの望遠鏡からスカイツリーが見えた時は本当に感動しました
でも、くじらのせなかをうろうろしていたので、全然行程を先に進めることができていません^^;
次の記事でようやくランチとなりますが、食事前にまだまだ歩きます。次の記事
に続きます
※御礼
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