防災を考える、まずは歩いて帰宅できるか
今週のお題「防災の日」 ということで、散策記事の途中ではありますが、「防災の日」でもあり、散策好きの人間として、自分なりに防災について考えてみます(普段と記事の雰囲気が違いますが、ちょっと真面目に書いてみます)
きちんとした知識を持つ
東日本大震災の時、当時勤めていたオフィスでも大きな揺れを感じ、ビルからの避難を指示されたため、1Fのビル前に移動し集合していたら、いきなりビル内に戻るように再度指示があった
『ガラス張りのビルでは、揺れにより窓ガラスが割れ、落下することがあり、危険である』という話をその後で聞いた。関東では大きな余震もなく、実際にビルのガラスは割れなかったが、もしかすると大きな被害が出ていたかもしれない
正しい知識がないと命にかかわる
先日のブログ記事「備忘録:東京メトロ 『安全ポケットガイド』と一日乗車券お得情報『ちかとく』」
でも書いたように『安全ポケットガイド』のような冊子を貰い、読んでおくのは、万一の備えになる
Amazon Kindleでは『東京防災』という東京都総務局総合防災部防災管理課が出している冊子を無料(現時点)でダウンロードできる
よく行く場所からは、なるべくなら歩いて帰れるようになる
同じく、東日本大震災の夜、会社から帰宅可能指示が出て、帰れるようになったのは、夜になってからだった
会社内は遠距離通勤者でかなりいっぱいだったので、電車で1駅半程度の距離だったこともあり、歩いて帰宅することにした
全部ではなかったが、かなりの場所で停電があり、真っ暗な道をスマフォの地図も使えず、同僚とゆっくりと道を確かめながら帰宅したと記憶している(かなり昔なので記憶が少し曖昧)
普段歩いている道でも、真っ暗になると、かなり不安になるので、知らない道なら、なおさら迷子になりやすくなるような気がする。地震などの場合、通信が使えなくなる可能性もあり、スマフォの地図は役に立たない可能性も高い
この経験から(今年になってからであるが)、「横浜駅近辺」や「桜木町駅近辺」などよく行く場所からは歩いて帰宅出来るように何回か実際歩いている(たぶん時間はかかるが「川崎駅」からも歩いて帰宅できると思う)
通れない場所が出来ていることも考えて、平常時にGoogle マップを活用して、ルート検索を行い、複数のルートで歩いている
地図に従って歩いてみると、わかりづらい脇道への入る所や急な坂道などもあり、実際に歩いておくことは有効
起伏の激しい横浜では、『急傾斜地崩壊危険区域』と書かれた看板もたまに見かけるので、こういう場所があることも実際に歩いて確認しておく方がよいと思う
海沿いを歩くときは避難経路の確認
海沿いの散策は気持ちが良いので好きではあるが、やはり地震→津波は心配である
散策時に『地震避難経路』の看板を見たら、確認しておく(最近整備が進んでいて、いろんな場所で見かける)
実際に逃げきれるのかは自信がなかったりするが、知らないよりも知っている方が生存確率は高くなるはず
行政にお願いしたいのは道路・橋の復旧
復旧の要はやはり交通の回復ではないかと思っている。交通が回復することで復旧が早く行われ、助かる人も増えると思う
『緊急交通路』も、普段からかなり交通量の多い道路だったりするので、いざ地震が起こったら、どの程度で緊急道路として使えるようになるのかは気になる(シミュレーションとか訓練とか行われているのだろうか?)
あとやはり陸路の要は橋
熊本地震でも橋が崩落していた
「相模川」に架かる「馬入橋」の平塚側には『陸軍架橋記念碑』と書かれた石碑が立っている
『関東大震災の時に倒壊してしまった「馬入橋」を陸軍が約2週間で復旧した』という功績をたたえている。 現在の技術でどの程度の復旧能力があるのかはよく知らないが、重要な拠点である橋の復旧については、きちんと検討しておいてほしい(既に行われているのであれば安心できる)
長々と書いてしまったが、備えあれば憂いなし
なによりいざという時に歩くことができるように普段からの体力作りが一番重要なのかもしれません
それに周囲の状況を判断できるように普段から観察眼を磨くのも良いのではないでしょうか
たまには散策がてら近所から歩いてみてはどうでしょうか
スマフォもしまって、周囲を眺めながら歩きませんか