歩物語:横浜三塔に願いを4
本日もブログ訪問ありがとうございます!
再び物語風にブログを綴ってみる歩物語に挑戦しています(まだまだ試行中です)
前の記事「歩物語:横浜三塔に願いを3」
から続いています
写真は本物(コース通りに歩けます)、文章はほぼノンフィクションです(たまにフィクションあり)。【】で表される部分は未来の私からのツッコミです^^
今回は駅からハイキング「願いを込めて歩こう!横浜三塔物語!」を題材に記事にしています。だから副題は『ハートを間違えないで』です^^;
横浜三塔が同時に見えるビューポイントを二つ廻り、次の目的地「横浜マリンタワー」を目指していますが、ものすごくお腹が空いてきました^^;
では本編開始です
☆ ★ ☆ ★ ☆
高架を抜け、大きな交差点のところにやってきた。交差点の向こう側に小学生の団体らしき行列が歩いている。
『うわぁ、あそこを歩くのはちょっと嫌だな』
確認のため、マップを見てみると横断歩道を渡らず、そのまま左に曲がればいいようだ。なぜかものすごく安心した。
緩やかな曲線で少しずつ狭くなっていく歩道を歩いて行く。
『おおっ! カモメのタイルだ』
みなとみらいエリアにはたくさんのタイルがあるが、カモメはレアだ。よく見ているとこの歩道にはたくさん配置されている。
『あるところにはあるんだな』
マップに従って、山下公園に入る。
『なんだ、マップにあるコンビニって、HAPPY LAWSONのことか』
このローソンにはHAPPYが付いている。ここ以外で見たことがないかが、他にもHAPPYなローソンはあるのだろうか?
HAPPY LAWSONの前を通り過ぎて、そのまま海沿いへ。右に曲がって、次の目的地 横浜マリンタワーを目指す。
振り返ってみると、大さん橋国際ターミナルが見える。
『さっきまであそこにいたんだな』
くじらのせなかが小さく見えて、遠い場所のように感じた。
いきなりザバンッと大きな音がして地面が揺れたような気がした。
驚いて海の方を見ると波が出来ている。さきほど近くを通った船が起こした波が山下公園の道にぶつかって、大きな音を作り出したようだ。
『小さな波でもいきおいがあれば大きな力になる、ということか』
今の自分に必要なことを海が教えてくれたような気がする。
昼休み時間のせいか人が多い。ベンチで休んでいる人もたくさんいる。
少し先に進んでみるとなにやら大きな物差しが海に突き立てられている。近くの説明を見ると潮位標尺という名称らしい。
『海面の変化を身近に感じられるように、か』
消えかけていて読みづらい説明をもう少し読んでみる。
『そのため海面の高さは、海面が最も下がった状態を基準としており、これを基本水準面といいます。水深はこの基本水準面からの深さで表されます、なるほど』
『なお山などの標高を表すときの基準はこれとは異なり、東京湾の平均海面からの高さとして表され、横浜港の基本水準面より1.09m高い位置になります、なんと』
地上と海の中では高さの基準が違うのか。初めて知った。
遠くに見える氷川丸を見ながらゆっくりと歩いていると、急ぎ足で歩いて行く背広姿の男性に追い抜かれたりもする。
『ああいう忙しない世界にはもう戻りたくないなぁ』
いつも何かに追われていた、でも追いかけていたのは本当は自分自身だったのかのかもしれない。
マイペースでゆっくり歩く今の自分には追いかけてくるモノはいない。
氷川丸の前にやってきた。係留に使っている鎖は手前の方が白くて太い。
近づいてみると、手前の鎖にだけ、ゆりかもめが並んで止まっていた。
『なぜ、こっち側にしかいないんだろう?』
ゆりかもめにはゆりかもめの、人にはわからないルールがあるのかもしれない。
財布の中を見てみると、以前日本郵船歴史博物館に行った時の半券が入っている。これで氷川丸には入場できる。
『せっかく来たのだから、今日こそ見ていこうか』
【今日はこの後 本当に時間がないぞぉ! やめておけ、なあ、やめよう】
少し悩んだが、お腹が鳴ったので、先にランチしてから戻ってくることにする。
【でも、結局いろいろとあって氷川丸のこと忘れちゃうんだよな】
隣には横浜港観光船がある。平日昼にもかかわらず多くの人が乗船するようだ。
『海から眺める横浜はまた趣が違うから、いつか乗ってみたいな』
日射しが強くなってきて日陰が恋しくなったので、思わす海沿いを離れ、木々の間を歩いてしまう。
マップを見ているとこの広場に描かれた模様のような道を歩いて行くようだ。
前方に中学生らしい団体が並んでいるのが見える。
『まさか、この団体で横浜マリンタワーに行くんじゃないだろうな』
混雑の中でマリンタワーの展望台に上がる気はしない。
しばらく見ていると中学生達は南西の方向に歩いて消えていった。マリンタワーではない別の場所に移動したようだ。また胸を撫で下ろす。
中学生達が去った後に見えたのは、モンスターの口のような噴水。面白恐い。
交差点の手前に円錐を逆にして地面に突き刺したようなものが立っている。上に人がいるところから上れるようだが、なんなのだろう。確認しておきたい。
でも体はマリンタワーに向かっている。
『空腹は好奇心よりも強し。腹が減っては戦は出来ぬだな』
横断歩道を渡り、真下から横浜マリンタワーを見上げる。
スカイツリーに比べたら、かなり低い。けど、そんなことは気にしていないようだ。凜々しく立っている。
中に入ると1Fには大きなモザイク画が壁一面に広がっている。
『雰囲気が山下清の作品みたいだな』
【そうなんだよ、山下清の作品から作ってるんだよ。この絵をよく見るんだ。見ないとまた来ることになるぞ】
振り返るとレストランがある。まだランチタイムのようだ。
『なになに、展望エレベーターのチケットがあると20%引きになるのか』
店に入ろうとしていた手前で引き返し、ます展望エレベーターのチケットを購入してきた。駅からハイキングのマップ提示でチケットも20%OFFで購入できる。
『これは割引のコンボ技だな』
ものすごくお得になった気分がする。
店内に入ると窓際の席に案内してくれた。
迷ったがランチメニューのセレクションプレート「白身魚とホウレン草のグラチネ」を選択。付け合わせのパスタはパスタランチから選べるそうなので、「鶏むね肉とレンコンのラグー トマトソース」をお願いする。
ランチにはドリンクバーとスープバーが付いているとのことで、オレンジジュースと本日のスープであるオニオンスープを頂戴してくる。
空腹は時間を長く感じさせる。運ばれてくるまでの10分ぐらいが1時間ぐらいに感じた。
『ものすごく美味しそうだ。それにしてもフレンチポテトフライがすごい量だ』
魚料理もパスタもスープも、どれも美味しかった。大量のフレンチポテトフライとともに、あっという間に胃の中に消えていった。
食事を終えて席を立とうとするとアレがない。お店のスタッフを呼んでジェスチャーで必要なものを伝えようとするがうまくいかない。
「まだ料理出てなかったですか?」
首を振ると
「あっ、伝票ですね。失礼しました」
そう「伝票」という言葉がとっさに出てこなかった。理解の早いスタッフでそれほど時間がかからずに対応してもらえた。
店を出る時に気づいたが、さきほどの絵の反対側にももう1つのモザイク画がある。こちらは夜の風景のようだ。
展望フロアへのエレベーターの乗り場がある2Fに上がると受付の人が「まだ乗れます」と声をかけてくれたので、急いで乗り込む。
エレベーターの窓から外を眺めていると、ものすごい勢いで高く上っていくのがわかる。
反時計回りに30Fを一周しながら写真を撮っていく。
少し霞がかってしまったが富士山も眺めることができた。
軽度の高所恐怖症だけど、下を見つめ続けなければ概ね問題ない。
(続く)
★ ☆ ★ ☆ ★
本日も長い記事を読んでいただき、ありがとうございました
無事にランチも済ませ、横浜マリンタワーの展望フロアにやってくることが出来ました。本当に軽度の高所恐怖症なのですが、遠くを見ているのにはほぼ問題がありません^^;
横浜マリンタワーの1Fにある「THE BUND」、スッタフの対応も気持ちがいいし、料理も美味しいです。オススメします
残る最後のビューポイントに向かって、次の記事
に続きます
※御礼
いつも読んでくださり、はてなスターやコメントなどありがとうございます
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